竿つくり その4
またまた竹竿つくりネタです。
前回は6本の三角に削った竹をボンドで接着ってとこまで書きました。
出来上がった3本の六角形の竹の棒(ブランクって呼びます)です。
さてこの3本のブランク、釣竿にするにはつなぐことができるよう継ぎ手(フェルールといいます)を作ります。
まずは継ぎ手部分の太さを測り
竹片を薄く加工して
こんなパイプ状のソケットを作り
さっきのブランクに取り付けます。
差込口には壊れないよう真鍮のパイプを六角に加工してはめて置きます。
さらに補強するため今回は太めの絹糸で前周巻き締めます。
糸で巻き締めたところはエポキシ樹脂を塗りこみます。
(白い糸は樹脂を染み込ませると透明になっちゃいます)
他にもラインを通すガイドもこんな風に絹糸で巻きとめて、
ガイドのほうは赤い糸で巻きましたがこれも樹脂を染み込ませると
きれいな渋いルビー色になっちゃいます。
これは仕上げに塗りこむオイルです。
薄~く何回も何回も塗りこみます。
(でもこの季節、なかなか乾かないんですよね)
実はこのオイル、建物の木部に塗りこむ自然オイルで本業でいつも使ってる物。
竹竿に自然オイルを使うってのもなかなかマッチしてると思ってるんですが。
一週間ほど掛けてオイルを塗り重ねて
じゃ~ん!完成です。
リールはこの前紹介した80年前の年代物。
リールを止める金具はなんと真鍮のキーリングを使ってみました。
かなりチープ仕様です(笑)
とまあ、他にも途中の細かい作業があったんですが
ちょっとはしょって完成まで書いてみましたがどうでしたか。
フライフィッシングに限らず
道具から自分で作って遊んじゃうってのはずいぶんと物好きなことですね(大笑)。
でも自分で作った竿で魚が釣れるとそりゃ最高!ってもんで。
次回はもうちょっとバージョンアップして竿作りしていくと思います。
でもそんなに何本も作ってどうすんの?ですね。
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