『モーリオ』の街へ

ひさ父

2012年10月01日 00:49

宮沢賢治が大好きです。
東北岩手に暮らし、独特の宇宙観のなかでたくさんの童話を書いてくれました。
そんな宮沢賢治が呼ぶイーハトーヴォの街モーリオ
昔から行きたかったのですが、やっとモーリオの街へ行ってきました。

夜中の11時半我が家を出発。
お供はカミさん、お足は小さいけれどよく走るこいつ。



中年夫婦のロングドライブです。

朝8時過ぎに岩手に入り、東北道盛岡南ICを降りてまず向かったのは沿岸の宮古という街。
もちろんこの街も震災で大きな被害を受けたところです。
隣町の田老町、時々テレビの画面で見た水門。



お国のエライさんたちはこの情景を忘れて自分たちのことばかり。
怒りを通り越したものが突き上げてきます。

さてさて東北道を降りて山中の国道を走る事2時間。
目的は『みちのく窯』のやすらぎ地蔵です。



幸いにもこちらは震災の被害もなかったとのこと
ようやくやすらぎ地蔵に会えました。












素朴だけれど心情が手に取るようにわかる地蔵さんたち
シュワッチってヤツも居たりして



いろいろな姿のやすらぎ地蔵。
きっと我が家、我が家族を見守ってくれると言う思いを込めて、ちょいと散財(笑)

その日はまた2時間走ってモーリオの街盛岡へ戻り大好きな賢治の香りがプンプンする材木町へ。



光源社というところは賢治の本を初めて扱った出版社だったようです。
今は陶器などを扱う店舗ですがなんとなく当時の面影が感じる素敵なお店。
中庭にはおいしい珈琲屋さんがあったり



ちょっとこんな雰囲気もよかったり




表の通りに出てたまには記念撮影なんぞ(笑)



このブログのタイトルとさせてもらったチェロがあったり



賢治好きにはたまらないところです。
一日目はこれで宿に入り温泉浸かってバタンキュー。
いや〜さすがに疲れました。

翌日は夫婦別行動。
カミさんは一日かけてゆっくりモーリオの街探訪
私はイーハトーヴォの山の中、もちろん釣りです(笑)
地元の仲間に案内してもらって向かった川はこんな川


こんなきれいな川で釣りができるなんて最高!
フライラインも気持よく伸びていきました。
まあ釣果は我が腕に逆らえませんでしたが。。。

三日目はモーリオの街を離れる日です。
前日一日この街を堪能したカミさんがガイド役
半日街の中を廻ってみました。

まずは朝の珈琲を



店の中はレコードでシャンソンが流れて



決して観光客目当てではないと思うけれど
普段の生活の中にこんな珈琲屋さんがあるなんて。

川沿いの小径には



こんな珈琲屋さんもあったりして

盛岡は古い建物を大事にそして上手に生かしている街です。







古いレンガ造りと新しいガラスと鉄の造形、そして青空。
それが今のモーリオの街なのかもしれません。
この街ももうしばらくで寒い雪の街になるのでしょう。
寒い暗い冬があるから短い春や夏や秋がとても輝いている街
そんなモーリオの街、何度も訪れたくなる街でした。






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