息子達の家 11

ひさ父

2012年09月03日 09:55

息子達の家のほうの工事の進捗はというと
8月の20日過ぎからが外部の壁の塗装が始まっている。
塗装するのは壁面の漆喰塗装と軒裏や付け柱などの木部の塗装。

まずは木部の塗装から。



使う塗料は耐候性や防腐効果の高い油性塗料で木部によく浸透するものを選んでもらった。
軒裏などはとても手間のかかる作業だけれど
しっかりした塗装屋さんはこういったところに手をかける。



仕事場の入り口の庇の上、
職人さんはどこまでも体を入れて刷毛を動かす。



こんな姿を見ると厄介な仕事頼んじゃったなって思ったりするけど
職人さん曰く、自分たちは仕上げの仕事だから自分たちが納得できるまでやらせてもらいます。
はい!おまかせします。でも落ちないでね(笑)

木部の塗装が終わると今度は外部塗装のメインイベント、壁本体の塗装が始まる。
使う塗料は私の設計する建物でいつも使う漆喰塗料のカルクウォール。



ここ数年、外壁にはこのカルクウォールばかり使って来た。
ただこの壁材とにかく真っ白。
真っ白を通り越してまったくの純白なので
そのまま使うと陽に当たると眩しすぎるし
曇り空の下では少し灰色がかって見えてしまう。
そこでクリーム系の顔料を入れて少し柔らかい白にしている。
どれぐらい入れるかは経験値なんだけど(笑)

今回その塗り方をローラーで仕上がらないかと提案してみた。
ただこのカルクウォールという壁材は粘性が弱く
うまくローラーで塗れないかもしれないので
前もってテストしてもらった。



いろいろなローラーを使ってみたり
塗り方を工夫してみたりと試してもらったが
やっぱり懸念した通りローラーでは仕上りに無理がありそう。
そこで方針変更。
いつも通りの吹き付けで仕上げてもらうようお願いすることに。

吹き付け作業開始。



元々はボード下地に合成樹脂塗料を塗ってあったが
表面のクリーニングをしっかりとして丁寧な養生。
そして専用のシーラー(下地材)をきっちりと塗ってもらう。
この辺の作業は地味な作業だけれど
これをしっかりしておかないと後で痛い目にあうこと間違い無し。

1回目の吹き付けが済んだ所。



クリーム系の顔料を混ぜてあるので白というよりオフホワイトに見える。
ただこの漆喰という壁材は自分で白くなろうとするので
完全に乾燥するともっと白くなっていくのは、これまた経験値で確認済み。

外部の塗装工事はその日その日の天候にとても左右させられる。
今回はこれまた迷惑な話だけれど少しでも雨が降るようだったら作業を止めてもらっている。
今朝も浜松から朝早く職人さんが来てくれたが
相談した結果今日は雨が来そうなので作業は無し。
ほんと申し訳ないのだけれど他の現場へ向かってもらうことに。
と書いてるうちに外は雨の音が。
よかったというかなんと言うか複雑な気分(笑)
早く天気が安定して2回目の吹き付けが済んで
足場が外れて外観全体を眺めたいのだけれど。

関連記事