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2010年10月17日

「Holz Haus toto」木材検収

昨日は「Holz Haus toto」の木材検収に行って来ました。
木材検収とはこれから使われる木材を実際にこの目で見て
この材木でいいかどうか施主の方や設計者・施工者が確かめることですが
私は自分の設計する住宅はできる限り施主の方にも見てもらい
この材木で自分たちの家が出来上がることを実感してもらいたいので
お忙しい中、足を運んでもらっています。

さて今回の「Holz Haus toto」は岐阜の木を使います。
材木を用意・加工してくれるのは愛知県犬山市に本社がある「桑原木材」さん。
わざわざ遠方の材木屋さんを頼まなくてもと思われますが
それだけ手間をかけても十分納得できる材木を出していただけるからです。

朝8時に掛川を出発。東名・東海縦貫道を走ること2時間半。
到着したのは美濃加茂市にある材木屋さんの営業所・ストックヤードです。
「Holz Haus toto」木材検収


「Holz Haus toto」木材検収



さっそく中に入り、まずはいろいろ説明を聞いて。
「Holz Haus toto」木材検収


これは柱にする木材です。
「Holz Haus toto」木材検収


実はこの時材木屋さんの計らいで
同じ桧の柱材ですが2種類の物を見せてもらいました。
まずは短時間に高温で乾燥で乾燥させたもの。
もうひとつは時間をかけて低温で乾燥させたものです。
どう違うかというと、まず高温で乾燥させたものは見た目にちょっと色が濃くなり節などもこげ茶色です。
乾燥の度合いがいいので狂いや割れも少なくしっかりした品質を持たすことが出来ます。
ただ高温で乾燥させるがため、木の油分も抜けてしまい桧独特の香りも薄くなってしまうようです。
もうひとつの定温で乾燥させた方は、色艶ばっちり、香りももちろんOKです。
ただこちらは乾燥の度合いが高温乾燥に比べゆるいので(もちろん品質には問題ない範囲です)
多少の狂いや割れが出るかもしれません。
「Holz Haus toto」木材検収


写真は高温乾燥された材木の説明を聞いているところです。

「Holz Haus toto」木材検収


こちらは定温で乾燥させたものです。写真では良くわかりませんが
この2種類の柱材、並べてみるとその違いが良くわかります。
さて今回、さあどちらがいいですか?ということですが
施主のtotoさんたちは迷わず定温乾燥の方を選んでくれました。
材木屋さんいわく「hisaさんのお客さんだから絶対こっちだと思ってました(笑)」
まあ私もこの違いを見てもらいたくてtotoさんたちを引っ張り出したわけで、
かなり確信犯です。(笑)

「Holz Haus toto」木材検収


この写真はその柱材の小口ですが、小とか上小とか書かれてるのが見えます。
これは私の設計する住宅はほとんど真壁という柱を室内へ表した構造にしているのですが
その室内へ見える面になるべく節が小さく少ない面を向けるようするため
1本1本チェックして柱の向きを決めるための書込みです。
柱を見せるとなると化粧仕上げで節も小さく少ない木材を使いたいところですが
そういった木材は概して高価で残念ながら使えません。
それでいつも材木の指定は「節あり特1」グレードなんです。
でもそのグレードの中でも4面とも節だらけのものばかりでなく
中には1面は節がないとか2面は節も小さく数も少ないといったものもあります。
そこでそういった柱材は良く見えるところや和室などに使うようしてもらいます。
これってとっても手間なことですが、こちらの材木屋さんでは私がお願いしなくても
こうして用意してくれるのです。まったくもって感謝してます。

次は「Holz Haus toto」でメインに見せる大黒柱の確認です。
「Holz Haus toto」木材検収


サイズは18cm角で長さは6mの通し柱です。
ひと目で私もtotoさんたちも納得OKサインです。
「Holz Haus toto」木材検収


いったい何年ぐらいの樹齢なのか年輪を確認。まあざっと80年以上は間違いなしですね。

あとは天井に張る杉板はどう?ってことで
「Holz Haus toto」木材検収


白地の節の少ないものにしてもらい

床の桧の縁甲板も確認
「Holz Haus toto」木材検収



梁材は杉の指定で岐阜産の長良杉を出してくれるということで
一通り木材検収無事終了です。よかったよかったです。

とここでちょっとサプライズ!
なんと材木屋さんのほうから
「せっかく遠路お越しいただいたのでこれをプレゼントしますよ」
って出してきてくれたのは屋久杉の化粧板
「Holz Haus toto」木材検収


「どこかに使ってください」って、本当にいいんですか。ですよね。
さて長さは9尺あるんでどこに使いましょうか?
とにかくありがとうございます!ですです。

さてせっかくここまできたのだからということで
桑原木材さんの本部のストックヤードものぞいて見ましょうということで
車で30分ほど走り、犬山市の本部へよりました。
こちらは業販用にいろいろな木が置いてあるのですが
どうしても見てもらいたかったのはダイニングテーブルに使う天板です。
一応設計ではパインの集成板の厚いもので考えていたんですが
なんと決めちゃいました!
杉の面付一枚板!長さ2.2m、厚さは75mmもあります。重くて一人では持ち上がりません。(笑)
ちょっと幅が狭いのですがうまく使えばなんとかなるから、これにしてください。って言われると、
そりゃもちろんいいでしょ!ってことになりますよね。
気になるお値段ですが、切りっぱなしでこれから仕上なくてはということで
見事な破格値、ちょうど厚物の集成材を加工してもらう金額とさほど変わらず。
まあtotoさんたちと私とでせっせと磨いてやればなんとか予算内なんで。
(いや~それにしてもいい買い物です。でもどうやって運ぼうかな(笑))

といった具合で、思わぬ買い物も含め、とても充実した検収となりました。
天気もよく、ちょっとした小旅行気分。
仕事とはいえ、私も十分楽しませていただきました。
みなさん、どうもありがとうございました!!






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