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2011年06月28日

家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

まだ7月になっていないというのに暑くて蒸し暑い毎日。
仕事柄、家の中の湿気や風通しなどが気になります。
そこで今日はちょっと仕事の話。
浜松大平台にある地球民家展示場のこと書いてみましょう。

かれこれ8年ほど経ちますが
豊橋にある(株)伴工務店という住宅会社から
ちょっと変わった住宅の企画立案の依頼をいただきました。
その名も「地球民家」という、ちょっと大げさな名前(笑)の家です。
地球民家と呼ぶ家は全国あちこちにありますが
これは伴工務店をはじめ何社かの住宅会社でつくる組合が一つの共通するコンセプトを提示し
それぞれの地方に合う家をそれぞれの会社が考えるというもので
そのコンセプトによって生まれた家は○○工務店の地球民家というように呼んでいるからです。
(なんか解りづらい説明だな、こりゃ)

さてそれでは伴工務店の「地球民家」はどんな家かというと
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

建ててすでに8年という時間が過ぎているので
住宅展示場というより家そのもの、誰か住んでるような雰囲気です。
まあそれが狙いと言えば狙いなんですが。
玄関へのアプローチ、
まったく住宅展示場らしくないです。(笑)
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

それでも一応Welcame Bordはありますが
展示場というより郊外にある喫茶店のようです。
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

玄関アプローチから続くデッキ。
玄関からリビングのデッキまで続いています。
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること


さて外回りはこんなところで家の中に入ってみましょう。
玄関を入ると目の前に大きな白い壁。
そしてその奥にはリビング・ダイニングが見えます。
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

ここだけ見ても、あれ?普通の家とちょっと違うのが解りますね。
リビングとダイニング・キッチンです。
柱や梁はすべて見せています。というより隠してないんです。
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

キッチンは既成のユニットではなくオリジナルの製作もの。
この辺は奥様方の好みのところですかね。
床がとてもいい感じに色焼けしています。
実は床塗装なんかしていません。
建てた時にオイル拭きして、あとは普通に掃除されてるだけです。
だから素足で歩くと気持ちいいんです。
もちろん接客用に和室もあります。ぐっと和のテイストってとこで。
いちおう住宅ですからね(笑)
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること



さっきの玄関にあった白い大きい壁の裏が階段。
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

階段をあがるとオープンスペースと呼んでいるスペースになります。
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

ここでまたまたあれ?と思われるでしょう。
そう2階の天井がないんです。それに屋根の骨組みが全部見えます。
そして外壁の部分がとても低いのです。
ここは寝室。なんかペンションの屋根裏の寝室みたいでしょ(笑)
これでも部屋としての使い勝手は問題無し。
まあ日常の中の非日常とでもいいましょうか。
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

1階ダイニング・キッチンの上はセカンドリビング。
1階とは大きな吹き抜けでつながっていて
キッチンにいても2階の気配が感じられます。
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること



とまあ浜松大平台にある伴工務店「地球民家」の説明を書きましたが
本当に書きたかったことはこれから。
実はこの展示場エアコンはついてはいるのですが
あまり使いません。
少なくともこの8年間、何度も行きましたが
エアコンついてるねって時はほとんどなかったのです。
きっとエアコンを必要とする日は
真夏の雨降りのどうにもこうにも蒸し暑い時なのでしょう。
夏の暑い時でも窓を開けて風を通せばとてもさわやかなのです。
家の暑さ寒さのこと 「地球民家」展示場で感じること

なぜ?なんですが
それはまず風通しを考えて家全体を考えること
(これがなかなか難しいのですが、設計屋の腕の見せ所でもあります(笑))
室内に余分な湿気をためないことだと思っています。
室内は無垢の木(柱・梁・天井・床)を使い
壁はすべて漆喰塗材で仕上げてあるので
自然素材の調湿力を存分に使っています。

今年は電力不足で省エネのことばかり。
エアコンの温度は28度でとか。
高気密高断熱にすれば補助金がもらえるとか
1000万戸の家に太陽光発電とか
正直、本末転倒に思えることがまかり通っています。
本当にエネルギーのことを考えた上で
住み心地のいい家を造ることに気付いてほしいものです。
まあ都会と田舎では全く環境が違うので一概には言えないのですが
今、国が作っている基準などはどう見ても都会でのことだと感じます。
そしてなぜか田舎でも全国一律都会向けの住宅が建てられています。
そんなこと思ってるんですがね〜。。。。。







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ずいぶんと快適な家だと書きましたが
暑いときは暑いし、寒い時は寒い。
でもその暑さ寒さにも過ごしやすい暑さ寒さがあると思っています。
よろしければ是非大平台の展示場へ遊びに行ってみてください。
実感として感じてもらうのが一番です。
そうそう、決してしつこい営業さんはいませんから。大丈夫です(笑)


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