2009年12月24日

竿作り その5

(竿作り その4) でようやく欲しかった長さの竿を作ったとこですが
作っているうちに、ここはこうして、あそこはこうすればいいと
いろいろ考えること多々ありということで
早々に次の竿に取り掛かりました。

今度の竿も長さやピース数は前回と一緒
で、何が違うかというと
まず竿の調子を少し変えること、継ぎ手の構造をもっとシンプルにすること
仕上げの塗装も前から試したかった漆塗りにすること、などなど。(なかなか和の世界ですね~。(笑))
で、一番大きい変更は竹の節をとっちゃうことです。(よくノードレスと呼ばれます)
何でかって言うと、竹の節の部分は加工が大変なことと
他の人があまりやっていないからです。(笑。そう、おへそがあっち向いております。私)
といったところが今回のお題なんですが、さてうまくいくでしょうか。。。。。(笑)

竿作り その5



まずは竹の表面をいつものように焦げ目ができるまで焼いた竹の節をカットして、
短いピースに小割します。
その後それぞれのピースをつなげて1本の長い竹の棒にするんですが、
今回はその前それぞれの竹片にしっかり焼きを入れてみます。
本当は専用のオーブンなどでしっかり温度と焼き時間を管理するようですが
そこは私の性格からして似合わないので(笑)
こんなお気楽オーブンで作業です。

竿作り その5



このオーブンの主役は、そう煙突用のステンレスのパイプです。
その底に魚を焼くときの網を引き
下から携帯コンロで熱くするという
まったく安易なオーブンです。ちなみに製作時間は5分程度。。。。。はははは。。。
パイプのところどころに小さな穴を開けて温度計を差込み
一応は温度管理もしなくちゃと、ここまでは順調。
あとはこのパイプの上から竹をザザっといれてスイッチカチッと。。。。

竿作り その5



で、温度計を見るとどんどん数字が大きくなって
あっという間に250℃近くまで上がってしまいました。
これでは竹があっという間に炭になっちゃうはずで、こりゃ失敗。。。。
結局は下のコンロは使わず、パイプの上からヒートガン(まあドライヤーの親分みたいなもの)を突っ込み
200℃近い温風を吹き込んで竹片に焼きを入れました。
焼入れ時間はピーク200℃で5分程度。それ以上はやばいやばいでした。
(最初っからそうすればいいのにね~。。。。(笑))

竿作り その5



本当に焼きが入ったかどうか確かめるには
竹の中の水分がどれだけ飛んだか計って見ました。
焼入れ前と後では約10%重さが軽くなっていて、よしよしです。
焼入れ後の竹をたたいてみると、焼入れ前よりカンカンっていい音にもなってるし
まあOKサインです。(この辺がアバウトなんだよな~。。。)

さてさて焼きも入ったところで今度は竹片をつなぐわけですが、
こんな風に竹の先を斜めに削って
あとは接着剤で繋げちゃうっていう、これまたアバウトな作業です(笑)

竿作り その5



万力にアルミのアングルで竹を斜めにはさみ
(もちろんはさむ角度や長さは決めてあります)
あとはカンナでガツガツ削ります。

竿作り その5



作業完了!
今回は3本の竹片をつないで1本の長い竹片にして
それを6本削って張り合わせて初めて1本の竿の部分とするので
それがスリーピース必要ということは
全部で54本の短い竹片を加工しました。フ~。です。

とまあ今回はここまで。
なんか馬鹿みたいに手間掛けてるな~。ってのが本音。
でもこれから3本の竹片をくっつけなくてはならないんで
そんなことも言ってられないですよね。

さて次回は、その竹を繋ぐ接着剤の話からということで。
まあいろいろあるんですよ。接着剤も(笑)



今回までの作業の反省
まずはオーブンでしょう。短い竹片なのでまだ楽ですが
いったいどれだけ焼いたらいいの?です。
次に竹片の先を斜めに削る作業。
これは根気がいります。はい。
それに最後のほうではアングルに止めた位置決めの棒が動いちゃったこと。
やっぱり両面テープじゃ無理でした(笑)
それと一番感じたこと。
ノードレスってめちゃくちゃ面倒くさいです。
素直に節残してやればよかった。。。。。です(笑)


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